海外販路開拓の一例
2009年 10月 26日
少子高齢化の影響で日本国内のマーケットが縮小していく中、海外に販路を開拓しよ
うと考えている企業はたくさんあると思いますが、なかなかうまく行かないのが現状。
そんな皆さんに今年の8月にニューヨークで開催された米国最大のギフト展示会に出展
した企業の販路開拓ストーリーをご紹介します。海外販路を開拓するためのヒントが
隠されています。
米国最大の日用品ギフト展示会「ニューヨーク国際ギフトフェア(NYIGF)」(2009年夏
展)が8月16〜20日、ニューヨーク市のジャビッツ・コンベンションセンターで開催され
た。日本からはジェトロが設けた「ジャパンパビリオン」に10社が小物・バッグなど
のギフト日用品を出展した。イベント全体の来場者数は前回(2009年1月開催)を下回
る3万1,000人にとどまったものの、ジャパンパビリオンの商品は品質やデザイン性の
高さで好評を博し、前回を上回る成約を達成した。
<米国に窓口を設置>
バンカクラフト(千葉県船橋市)の創業は1890年。伝統的な装身具製造、造花製造と時
代の流れによって取扱商品を変えてきた同社は40年ほど前に、当時の社長、田中滋郎
氏(現在デザイン部門のバンカデザイン代表取締役)が皮革素材の持つ風合い、独特の
高級感に魅せられ、以来、皮革工芸品や皮革マスコット類の企画・製造・卸を専業と
している。同社の以前の製品や造花の製造技術を受け継いでいる抜き型を使った上で、
革の使用感を生かすため縫製は行わず、独自の接着技術で立体的に加工しているのが
特徴だ。そのデザインや独特の風合いが評判を呼び、テーマパーク内の人気ショップ
のキーホルダーも製造している。
インターナショナル・セールスマネージャーの田中紺氏に米国での事業展開などにつ
いて聞いた。
米国進出に取り組み始めたのは03年から。販路開拓のため、飛び込みで営業した。05
年からは、製品をPRするのにどういう場がなじむか調べながら、大規模なものからロー
カルで小規模なものまで、全米の多くの展示会に出展した。当時からNYIGFにも出展を
希望していたが、「平均3年の順番待ち」といわれる状況で、出展できなかった。
09年1月の冬展で初めてNYIGFに出展したが、その機会に米国に窓口を設けることになっ
た。飛び込み営業を通じて取引するようになったソーホー地区の小売店に相談したと
ころ、現在契約している代理店を紹介された。その代理店は日本からペット関係の商
品を輸入しており、雑貨を輸入する際の取り扱いや通関手続きなどに慣れていて、当
社の求める条件にも合致した。
<まずはブランドの確立に注力>
当社の主力製品は皮製マスコット付きのキーホルダーと携帯電話用ストラップ。米国
では携帯電話にストラップをつける習慣があまりないため、出展はキーホルダーを中
心にした。皮製で小さく、輸送に適しているとはいえ、金具部分の重量によっては輸
送コストが跳ね上がるため、「強度を保ちつつ軽い金具」を探すことに苦労した。ま
た、例えば、犬をデザインした商品でも、日本では小型犬をモチーフにしているが、
米国の、特に郊外では大型犬を好む傾向があるので、大型犬でデザインする、などの
工夫を行った。
また、ブランドを浮き立たせ、質の高い日本製品であることをアピールするため、商
品にブランド名(Vanca)とJAPANの文字を刻印したプレートを取り付けた。
今回のNYIGFではクリスマス商戦の需要を期待していたが、来場者が少なかったように
思う。また、来場したバイヤーも、クリスマス商戦よりも目先の売り上げ低迷の方が
気掛かりなようで、購買意欲が低かったような印象を受けた。高額な商品にはあまり
目がいかず、「安い商品」を探していたようだった。しかし、当社の商品はリピート率
が高く、今回も、冬展で当社製品を見たという業者からの注文があった。継続して出
展すると、米国でもリピーターが期待できるという手応えを感じた。
また、通信販売会社が、当社製品のマスコット部分だけを購入し、独自にネックレス
やイヤリングに簡易加工して販売し、好評を得ている。当社はアクセサリー類として
革製品を扱ったことがなく、日本ではそのような使い方を提案されたことすらなかっ
たが、良い着眼点だと思う。需要があるなら、アクセサリーへの加工はそれほど手間
がかからないため、商品化してみる価値はあるかもしれない。
この通信販売会社とは継続的に取引しているが、単にマスコットだけの取引では当社
のブランド名が知られないため、マスコットの背中などにVancaの文字を入れるように
した。今回のNYIGFを見ても、質の悪い類似品を扱っている業者がいる。まずは
「Vancaブランド」を浸透させ、他社との質の違いを認めてもらうことに努めたい。
(「通商弘報」転載)
株式会社 ナンカイ
TEL:082-555-0151
MAIL:info@e-nankai.com
住所:広島市中区国泰寺町1-8-20
貿易コンサルティング・海外進出支援ならナンカイ >> http://www.e-nankai.com/
うと考えている企業はたくさんあると思いますが、なかなかうまく行かないのが現状。
そんな皆さんに今年の8月にニューヨークで開催された米国最大のギフト展示会に出展
した企業の販路開拓ストーリーをご紹介します。海外販路を開拓するためのヒントが
隠されています。
米国最大の日用品ギフト展示会「ニューヨーク国際ギフトフェア(NYIGF)」(2009年夏
展)が8月16〜20日、ニューヨーク市のジャビッツ・コンベンションセンターで開催され
た。日本からはジェトロが設けた「ジャパンパビリオン」に10社が小物・バッグなど
のギフト日用品を出展した。イベント全体の来場者数は前回(2009年1月開催)を下回
る3万1,000人にとどまったものの、ジャパンパビリオンの商品は品質やデザイン性の
高さで好評を博し、前回を上回る成約を達成した。
<米国に窓口を設置>
バンカクラフト(千葉県船橋市)の創業は1890年。伝統的な装身具製造、造花製造と時
代の流れによって取扱商品を変えてきた同社は40年ほど前に、当時の社長、田中滋郎
氏(現在デザイン部門のバンカデザイン代表取締役)が皮革素材の持つ風合い、独特の
高級感に魅せられ、以来、皮革工芸品や皮革マスコット類の企画・製造・卸を専業と
している。同社の以前の製品や造花の製造技術を受け継いでいる抜き型を使った上で、
革の使用感を生かすため縫製は行わず、独自の接着技術で立体的に加工しているのが
特徴だ。そのデザインや独特の風合いが評判を呼び、テーマパーク内の人気ショップ
のキーホルダーも製造している。
インターナショナル・セールスマネージャーの田中紺氏に米国での事業展開などにつ
いて聞いた。
米国進出に取り組み始めたのは03年から。販路開拓のため、飛び込みで営業した。05
年からは、製品をPRするのにどういう場がなじむか調べながら、大規模なものからロー
カルで小規模なものまで、全米の多くの展示会に出展した。当時からNYIGFにも出展を
希望していたが、「平均3年の順番待ち」といわれる状況で、出展できなかった。
09年1月の冬展で初めてNYIGFに出展したが、その機会に米国に窓口を設けることになっ
た。飛び込み営業を通じて取引するようになったソーホー地区の小売店に相談したと
ころ、現在契約している代理店を紹介された。その代理店は日本からペット関係の商
品を輸入しており、雑貨を輸入する際の取り扱いや通関手続きなどに慣れていて、当
社の求める条件にも合致した。
<まずはブランドの確立に注力>
当社の主力製品は皮製マスコット付きのキーホルダーと携帯電話用ストラップ。米国
では携帯電話にストラップをつける習慣があまりないため、出展はキーホルダーを中
心にした。皮製で小さく、輸送に適しているとはいえ、金具部分の重量によっては輸
送コストが跳ね上がるため、「強度を保ちつつ軽い金具」を探すことに苦労した。ま
た、例えば、犬をデザインした商品でも、日本では小型犬をモチーフにしているが、
米国の、特に郊外では大型犬を好む傾向があるので、大型犬でデザインする、などの
工夫を行った。
また、ブランドを浮き立たせ、質の高い日本製品であることをアピールするため、商
品にブランド名(Vanca)とJAPANの文字を刻印したプレートを取り付けた。
今回のNYIGFではクリスマス商戦の需要を期待していたが、来場者が少なかったように
思う。また、来場したバイヤーも、クリスマス商戦よりも目先の売り上げ低迷の方が
気掛かりなようで、購買意欲が低かったような印象を受けた。高額な商品にはあまり
目がいかず、「安い商品」を探していたようだった。しかし、当社の商品はリピート率
が高く、今回も、冬展で当社製品を見たという業者からの注文があった。継続して出
展すると、米国でもリピーターが期待できるという手応えを感じた。
また、通信販売会社が、当社製品のマスコット部分だけを購入し、独自にネックレス
やイヤリングに簡易加工して販売し、好評を得ている。当社はアクセサリー類として
革製品を扱ったことがなく、日本ではそのような使い方を提案されたことすらなかっ
たが、良い着眼点だと思う。需要があるなら、アクセサリーへの加工はそれほど手間
がかからないため、商品化してみる価値はあるかもしれない。
この通信販売会社とは継続的に取引しているが、単にマスコットだけの取引では当社
のブランド名が知られないため、マスコットの背中などにVancaの文字を入れるように
した。今回のNYIGFを見ても、質の悪い類似品を扱っている業者がいる。まずは
「Vancaブランド」を浸透させ、他社との質の違いを認めてもらうことに努めたい。
(「通商弘報」転載)
株式会社 ナンカイ
TEL:082-555-0151
MAIL:info@e-nankai.com
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# by e-nankai | 2009-10-26 10:27 | 輸出入最新情報
先日テレビをつけた時に見かけた番組があります。その名も「東京カワイイTV」。毎
