人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中国・アジアの輸出入規制など貿易に関する様々な情報を掲載!


by e-nankai
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

中国人が行ってみたい日本の都道府県は?

今年の7月に富裕層(概ね年収25万元=約350万円)に対して個人向け観光ビザが解禁とな
り、数多くの中国人観光客が来日することが予想されますが、中国人にとって日本の
どこが人気があると思いますか?今回は中国人の日本に対する印象を知る興味深い情報
をご提供します。

上海市内にある日本製品のアンテナショップ「サンプルラボ中国」のアンケート調査
によると、日本で「行ってみたい場所」は北海道・沖縄・東京がトップ3で、知名度も
「知っている」が8〜9割台と高かった。一方、知名度が1割未満と低かったのは20県あっ
た。

 この調査は7月25日から8月24日の来店者6,323人のうち、記名方式のアンケートに協
力した中国人1,065人が対象で、日本人を含む外国人は含まれていない。精度確保のた
め、調査期間中はパンフレットの設置など、店内での商品広告・販促活動は行わなかっ
た。

 回答者は96%が女性だった。年齢構成は、24〜28歳が39%、19〜23歳が23%、29〜33歳
が22%。月収は、5,000〜8,000元が33%、8,000〜1万元が25%、3,000〜5,000元が23%だった。

<北海道に高い人気と知名度>
「今後日本に行ってみたいと思いますか」との質問に対しては、「行ってみたい」
が99%、うち「ぜひ行ってみたい」が40%を占めている。

 都道府県としては、北海道が知名度(97.3%)と行ってみたい場所(94.0%)で高い存在
感を示した(表参照)。海外旅行先として日本の人気が急上昇している理由としては、
北海道がロケ地となった08年12月公開の映画「非誠勿擾」が挙げられる。

<北海道専門の情報誌も創刊>
「サンプルラボ中国」は、日本製品専門の市場調査とトライアル販売を目的に、09
年7月25日にオープンした。化粧品・アパレル・生活用品・雑貨・食品・飲料水をはじ
め、各都道府県の物産品を販売するなど、さまざまなジャンルの商品を取り扱ってい
る。

 同店を運営する上海斎イン信息科技の福家貴・総経理は、調査結果について、「もっ
と知名度が高いと思っていた日本の自治体は少なくないだろう。上海以外の地域では、
日本の都道府県の知名度はもっと下がるはず」と解説する。

 一方で、知名度の高い北海道ブランドを生かしたビジネス上の動きも出てきた。
「北海道」情報に特化した中国語情報誌の10月16日の創刊を目指して、中国の出版社
が準備を進めている。季刊誌「道中人」(仮称)がそれだ。旅行好きの20代後半から40
代の年齢層で、都市部ホワイトカラーの平均収入の10倍以上の高所得層をターゲット
とし、北海道の「豊かさ」を総合的に紹介するフリーペーパーだ。上海市など大都市
での高級オフィスビル内のオフィス、高級車ディーラー、大手銀行のVIPルームなど富
裕層の生活圏で配布する。同誌を発行する上海征西教育信息諮詢の袁静・総経理は
「自分が北海道で覚えた感動を、1人でも多くの消費者と分かち合いたい」と創刊の理
由を語る。ターゲットに確実にアクセスするため、袁総経理は配布先を配送会社任せ
にせず、自らが足を運んで選定し、同誌の配布に協力してもらうよう個別に交渉を進
めている。

 福家総経理は「最初は、『中国=人口が多い=富裕層が増えている=富裕層が取り込め
る』と考えて、中国に進出している企業が多いはず。しかし、実際にその取り込みが
できている企業は数%にも満たない。調査結果に基づいた明確な消費者の絞り込みと、
コンセプトの策定が必要だ」と指摘している。
(「通商弘報」転載)

株式会社 ナンカイ
TEL:082-555-0151
MAIL:info@e-nankai.com
住所:広島市中区国泰寺町1-8-20

貿易コンサルティング・海外進出支援ならナンカイ >> http://www.e-nankai.com/
by e-nankai | 2009-09-28 09:25 | 輸出入最新情報